代表挨拶

GREETING FROM C.E.O.

世界から反応がある仕事を
一緒にしよう!

技術者のみなさんへ。
株式会社アイビス 代表取締役社長の神谷栄治です。

アイビスについて求職者観点でもっとご理解いただくために、私のバックグラウンド、考え、想いをお話していきます。

まず、私が一番大切にしている経営理念に

高い技術とスピードのアイビス

があります。

一般に、経営陣の人数が多く、事業部が多く、役職の階層が多く、多くの社員が動く大企業では、経営の意思決定に時間がかかり、多くの会議と稟議を経て方向転換をしていきます。

反面、ベンチャー企業の強みは、大企業に比べ意思決定が早く、小回りが利くというのがあります。
具体的に説明すると、アイビスでは少数精鋭でスピーディに意思決定を行い常に新しいチャレンジや時代の変化に対応する小回りの効いた運営をしています。

また、この「スピード」には、私が技術畑であるがゆえ、「プログラムの実行速度が高速」という意味も込められています。

ソフトウェアの技術の一つとして実行速度がありますが、「高速化」こそアイビスの高い技術を生かせる強みとして、常に意識しています。

そして、アイビスの技術を少しでも多くの人へ届けたい。そんな想いで日々活動をしています。

アイビスは、モバイル用アプリケーションに注力して開発を行っていますが、スマートフォンやタブレット、ケータイではPCに比べCPUパワーが弱くメモリも少ないため、単に仕様書通りに作るだけでは、快適なアプリケーションは開発できません。
これは日ごろから、多種多様なアルゴリズムを勉強し、CPUやデバイスの特性をベンチマークし、常に高速化に情熱を注ぎ込むことで達成できることです。

これにより他社製アプリケーションより高速で快適なアプリケーションができたときは、非常に達成感があり、また、ユーザからも喜ばれます。

また、モバイル端末だけでなくサーバ側の場合でも、高速化によりユーザのレスポンスは上がりますし、その上、サーバのリソースが抑えられるためクラスタリングするサーバ台数が減り、原価低減になり、小さな運営費でサービスを提供できるようになります。

アイビスの技術は
モバイルの幕開けとともに

続いて、2000年初頭のNTTドコモ i-mode発表とともに始まったアイビスの技術の変遷を紹介していきます。

ibisBrowser(アイビスブラウザ)は、2005年にiアプリ版がリリースされました。
ibisBrowserは、クライアントサーバ型のフルブラウザで、当時ケータイにフルブラウザが搭載されていなかったころに、iアプリで実現しました。

iアプリの実行ファイルサイズは、jarファイルサイズで30kbyte、利用できるヒープメモリは5Mbyteほどでした。
大体ふつうのPC用のブラウザの実行ファイルサイズが100Mbyteほどで、使用するヒープメモリは最低30〜40Mbyteです。
アプリとサーバで連携することで、非常に小さなフットプリント(jarファイルサイズ)と、非常に小さな使用メモリと、高速なページ表示を実現しました。

スクロールについても、いくつものアルゴリズムを実験し、ベンチマークを取り最も高速なアルゴリズムを選択しました。
サーバ側では、すべて自社開発のHTML+CSSレンダリングエンジンを開発しました。
また、普通のWebアプリケーションに比べサーバ側の負荷が大きいため大量のサーバを用意し、クラスタリングをしました。

こちらも自社開発のロードバランササーバを開発して、安定性、高速化を達成しました。なお、ibisBrowserは、docomo iアプリ版、SoftBank版、サーバ側はJavaで書かれています(Windows Mobile版のみC++)。

その他、アイビスではソリューション事業部で請負開発もしていますが、当分野でも非常に高い技術を供給してきています。

例えば、ロボット制御、P2Pアプリケーション、フルインデックスサーチエンジン、モバイル暗号化通信検証プロジェクト、文字認識エンジン、セマンティックウェブなどです。高い技術が必要な依頼ほど喜んで開発しています。

目の前のチャンスへ
果敢にチャレンジ

冒頭でベンチャーの強みとして、スピーディな意思決定とチャレンジとお話しました。
2005年当初はアイビスの主力商品だったibisBrowserですが、2007年6月にiPhone(日本未発売)がAppleから発売され、スマートフォン時代が始まりました(日本で最初の端末はそれから1年後のiPhone3G)。

脅威が現れたとき、負けないように主力商品を強化するか、時代の変化を恐れずチャンスととらえてチャレンジするか、それは大企業もベンチャー企業も常に意識しなければならない重要な意思決定事項です。

変化の中には必ずチャンスがありますが、乗るべき変化と、乗らざるべき変化があります。

ibisPaint(アイビスペイント)を企画したときは、まだスマートフォン普及率は9%で市場も非常に小さかったのですが、
「パソコンでできることは全部スマートフォンでできるようになる!」
「パソコンからスマートフォンへのパラダイムシフトが起きる可能性がある!」と思い、iPad, iPhone用に開発しました。

そして新しいチャレンジによって、アイビスの技術が世の中に供給され、世界中のユーザから毎日、意見や要望をいただき、チーム一同、楽しい毎日を過ごしています。

ソフトウェア業界=過酷を壊す

ソフトウェア業界は、過酷という話がでる場合がよくあります。
毎日終電だったり、毎週土日も出社していたり、しょっちゅう徹夜をしたり、場合によっては会社に仮眠室があったりすることもあります。

毎日毎日定常的に長時間残業をしたり、徹夜をしたり、などは私はよくないと思っていますし、社員にもしてほしくないと思っています。

アイビスでは上司や管理部が残業時間を管理し、平均残業時間を減らす努力をしています。

定常的に労働時間が長い会社は、社員の顔が暗くなり、活気がなくなり、さらには体を壊しやすくなります。

身体を壊してしまっては、元も子もありません。
会社としてもデメリットの方が大きいです。

アイビスでは、できるだけ過負荷な労働時間にならないように調整し、みんな元気に、明るく、その中で生産性を上げる努力をしています。

アップグレードできる教育方針

私は、アイビスを高い技術者集団にしたいと思いながら日々経営しています。
そして、できるだけ向上心がある人を集め、高い技術について議論しながら、みんなといっしょに働きたいと思っています。
それと共にとても重要なのが社員教育です。

新人が入社した場合、大企業であれば長い研修期間が用意されていますが、ベンチャー企業では、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)という名の元に研修ゼロということもあります。

アイビスも大企業のように長い研修期間は設けられないのですが、新入社員用に研修課題があります。
教育カリキュラムに沿って新人を教育するのですが、研修生1名ごとに担当トレーナーが付き、研修生は日々書いたソースコードをトレーナーに送りソースコードレビューしてもらいます。

日々、研修生とトレーナーがコミュニケーションをとりながらスキルをつけていってもらっています。
そこには、「美しく、最高の速度で動作するコードを書いてほしい」という私の強い想いがあります。

また、社内各部署では、月に数回、技術勉強会を開催しており、勉強した人が最近勉強したことを発表したり、チーム内で他のメンバにも知ってほしいことを発表したりしています。発表の後には、技術者同士の技術ディスカッションが行われています。

技術を一緒に深掘りしよう!

最後に少し私の自己紹介をします。
普通は、最初に自己紹介というところですが、冒頭は経営理念のお話をしたので、最後に持ってきました。

私は1973年生まれで、小学校3年生のときにマイコンを買いました。
小学校5年生ぐらいからBASICでプログラムを組み、中学ぐらいからアセンブラ(Z80)を書き、大学時代に「小次郎」という日本初の日本語FTPソフトをシェアウェアで販売し、資本金を用意することができました。

小学校低学年は、紙工作やモーターや電池を使った工作、中学のころは電子回路工作、高校のときは模型飛行機などとにかく、「ものづくり」が大好きで、アイビスを興してからも、趣味でロボットを作ったりしてきました。

そして、その中でも一番大好きなことがソフトウェア開発です。
(好きな言語は、C++, Java, TypeScriptあたりの型付きの言語です。)

ソフトウェア開発の中でも醍醐味の一つが高速化です。
モバイルのアプリの高速化、DBのアクセス効率とか、アプリケーションサーバの高速化とか、どの分野の高速化も楽しいです。
他にも新しいアルゴリズムとか、文字認識とかロボットの空間認識とか、高度な技術も楽しいです。

また、私にとっては、高い技術について社員と話をしたり、未来のコンピュータについて社員と話をしたりするのが一番の楽しみです。

もし最終面接で私または役員に会いましたら是非、この社長メッセージを読みましたとお伝えください。
ちょっとポイントアップです(笑)

それでは、アイビスに興味をいだいていただいた、みなさまと一緒に仕事ができる日を楽しみにしております。