不正アクセスを対策する方法は?リスクや手口について

不正アクセスは、悪意のある第三者がデータの損失や情報漏洩を目的に行う悪質な行為です。不正アクセス禁止法で禁じられていますが、被害者は年々増え続けています。そのため各自で事前に対策することが大切です。

しかし不正アクセスの対策はどうしたらいいの?という方もいますよね。そこで本記事では、不正アクセスの対策法7つと不正アクセスに遭った時の対処法を解説します。不正アクセスのリスクも具体的に解説するので、本記事を読めば不正アクセスの危険性を正しく理解でき、適切な対策に繋がります。

不正アクセスとは

不正アクセスとは、悪意のある第三者がサーバーやシステムに侵入することです。本来は不正アクセス禁止法で禁止されていますが、犯人はさまざまな手口で不正にアクセスし、被害者は年々増加傾向にあります。不正アクセスを許すと下記のような事態が起こる場合があります。

  • データの改ざん
  • データの削除
  • 情報漏洩
  • アクセス不可

不正アクセスの目的は、重要なデータの削除や搾取、データを暗号化し復元の代わりに身代金を要求する(ランサムウェア )などさまざまです。データの改ざんや削除を許した場合、業務を停止せざるを得なくなりますし、ランサムウェアに遭った場合は身代金やデータ復元などで多大な損失を得る可能性もあります。

また情報漏洩された場合は、取引先や顧客の信頼を失うだけでなく、損害賠償を支払うこともあります。信頼性のほかに金銭的ダメージを受ける可能性もあるため、不正アクセスは事前に対策を取ることが重要です。

※ ランサムウェアとは、データを暗号化することで利用不可能な状態にし、データ復元と引き換えに金銭を要求する悪質な行為のことです。

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不正アクセスの対策法

不正アクセスに遭うと、データの改ざんや削除、情報漏洩などのリスクが高まります。場合によっては企業の信頼性を失うこともあるでしょう。しかし事前に対策することで、そのリスクを最低限抑えられます。

そこでここでは、不正アクセスの対策法を7つご紹介します。最悪の事態にならないためにも、事前に対策しておきましょう。

  1. アクセス権の設定
  2. ソフトウェアのアップデート
  3. モバイル機器の適切な管理
  4. 多要素認証をおこなう
  5. 高性能なウイルスソフトの導入
  6. サービスやソフトの確認
  7. セキュリティ教育を徹底する

1. アクセス権の設定

不正アクセスを防ぐには、データのアクセス権を正しく設定することが大切です。アクセス権が曖昧であれば、第三者の侵入を許したり、社員や関係者の不正利用の危険性が高まったりします。

権限のある人以外はアクセスできない状況をつくることで、不正アクセスの対策に繋がります。また退職者がいた場合は、すぐにアクセス権を外すことも忘れずに行うことが大切です。アクセス権を厳密に設定することで、万が一侵入されても情報を守れる場合があります。

2. ソフトウェアのアップデート

不正アクセスを防ぐには、ソフトウェアのアップデートを定期的にすることも大切です。ソフトウェア自体に脆弱性があるため、メーカーは脆弱性を修正するためのプログラムを含んだアップデートを頻繁に行います。

これによりセキュリティ強化が日々高まっていますが、開発元がアップデートしているにもかかわらず、ソフトウェアをアップデートしていないと脆弱性を突かれやすい状態のままとなります。最新のセキュリティに対応するためにも、ソフトウェアのアップデートを定期的にすることが大切です。

特にOSのアップデート、ルーターやVPNなどのネットワーク機器のアップデートは随時行う必要があります。

3. モバイル機器の適切な管理

モバイル機器を適切に管理することで、不正アクセスの対策に繋がります。逆にモバイル機器を誰でも操作できる場所に置いておくと、不正アクセスのリスクが高まります。そのため会社によっては、セキュリティ対策としてモバイル機器専用ルームを持っているところもあるほどです。

モバイル機器は不正アクセスに直接関係するため、社外に持ち出すときはルールをつくるなど徹底しましょう。またユーザーやパスワードは保存させておかないなどの対策も大切です。

モバイル機器では2分間操作がないときに画面ロックが自動にかかる設定等があるので必ずオンにしましょう。

4. 多要素認証をおこなう

不正アクセスの対策には、多要素認証をすることも効果的です。認証が複数回あることで、部外者の不正アクセスを防ぐことに繋がります。

多要素認証で特におすすめなのが、端末認証です。端末認証はシステム管理者が許可した端末のみアクセスを許可するため、たとえIDとパスワードが漏洩してもサイバー攻撃者はアクセスすることができません。また従業員の自宅のPCからサーバーにアクセスするといったことも禁止にすることができます。

端末認証よりは弱くなりますが、一時コードを入力する、顔認証を使用するなどもサイバー攻撃者がアクセスすることを困難にできます。

これらの対策をすることで、万が一パスワードが流出しても不正にログインできなくなります。

5. 高性能なウイルス対策ソフトの導入

不正アクセスを防ぐには、ウイルス対策ソフトの導入が欠かせません。高性能なウイルス対策ソフトを導入すれば、ウイルスの早期発見や対策に繋がります。また近年マルウェア は日々新しいものが生成されているため、既存のマルウェア対策だけでは不十分となります。

そのためウイルス対策ソフトを導入する際は、従来のマルウェアだけでなく予測できないマルウェアにも対応できる高性能なウイルスソフトが理想です。

※ マルウェアとは“Malicious Software”「悪意のあるソフトウェア」の略称です。USBメモリや電子メールなど、さまざまな方法で侵入し、コンピュータシステムを破壊したり、他のコンピュータに感染したりします。

参照:国民のためのサイバーセキュリティサイト|総務省

6. サービスやソフトの確認

不正アクセスを防ぐには、サービスやソフトの確認をしましょう。具体的には、使用していないサービスは停止するなどの対策が効果的です。また悪意あるWebサイトにアクセスするときに警告が出るフィルタリング 機能を利用するのも一つの手です。

たとえば使用していないサービスをそのまま機能させておくと、脆弱性を狙った不正アクセスが起きる可能性もあります。そのためサービスやソフトを定期的に確認し、使用しないアプリは停止・削除するなどの対策をすることで、不正アクセスを防ぐことに繋がります。

※ フィルタリングとは、主に青少年に対して違法・有害情報との接触から守り、安心・安全なインターネットの利用を手助けするサービスです。現在では携帯電話事業者をはじめ、各社がフィルタリングサービスを提供しています。

参照:フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)をご存じですか?|総務省

7. セキュリティ教育を徹底する

不正アクセスを防ぐためには、セキュリティ教育を徹底することも大切です。実際に個人情報が流出する原因は、管理ミスや紛失などのヒューマンエラーが多いです。また不正アクセスの中には、不審なメールを開いてしまった事例やダウンロードサイトで目的のファイルではなく近くに表示された広告から悪意あるサイトに移動してしまい、悪意あるファイルをダウンロードしてしまった事例などがあります。

また安易なパスワードを設定したり、他のサイトと同じパスワードを設定(パスワードの使い回し)をすると簡単に不正アクセスされてしまいます。

そのためセキュリティ教育の一環として、研修時に情報の扱い方や不審なメールやサイトは開かない、パスワード設定などのルールを徹底することが大切です。

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不正アクセスに遭った場合の対策法

不正アクセスは適切に対策することで、リスクを最低限に抑えられます。しかし悪性のウイルスは日々新しいものが生成されているため、対応しきれないこともあるでしょう。そこで本章では、不正アクセスに遭ってしまった場合の対策法をご紹介します。

  1. ネットワークから遮断する
  2. 各サービス提供会社に連絡する
  3. 被害の確認と原因の追求

1. ネットワークから遮断する

不正アクセスに遭った際は、ネットワークから遮断することがおすすめです。ネットワークに繋いだままの状態の場合は、感染拡大のリスクが高まるからです。そのため不正アクセスに気づいたら、すぐに物理的にサーバーを遮断しましょう。

またLANケーブルで接続している場合はLANケーブルを抜いたり、無線LAN接続の場合は端末のWiFiをオフにいたり、WiFiルータにつながっているLANケーブルを抜いたりするなど状況に応じてネットワークを遮断することが大切です。

2. 各サービス提供会社に連絡する

万が一、不正アクセスに遭った場合は、各サービス提供会社に連絡しましょう。サービス提供会社に連絡しない場合は、クレジットカードや銀行などのサービスを不正利用される可能性があります。

たとえばクレジットカード情報が登録されている場合は、直ちに連絡し、利用を停止する必要があります。また銀行の情報を登録している場合も同様に、すぐに連絡しましょう。不正アクセスの状況によっては、警察や専門家へ相談することも大切です。

3. 被害の確認と原因の追求

不正アクセスに遭った場合、被害の確認と原因の追求をしましょう。被害内容と原因を知ることで、適切な対応に繋がります。なお不正アクセスの原因については、メールの受信歴やログイン履歴などで確認できます。どうしても自分で原因の解析が難しい際は、「フォレンジック調査 」を行うのもおすすめです。

※ フォレンジック調査とは、不正アクセスや情報漏洩などの事件が起きた際に行う鑑定調査のことです。

不正アクセスによるリスクとは

不正アクセスは、重大な損失に繋がる場合があります。そのため事前に不正アクセスのリスクを知ることで、対策の重要性がわかり、最悪の事態を防ぐことに繋がります。本章ではそんな不正アクセスのリスクを3つご紹介します。

  1. 情報漏洩
  2. データの改ざん
  3. 攻撃者の一員になる

1. 情報漏洩

不正アクセスのリスクで最も一般的な被害は、情報漏洩です。不正アクセスによりデータやサーバーへの侵入を許すと、アクセス可能なデータが流出してしまいます。

情報漏洩は企業としての信用度が落ちるだけでなく、場合によっては損害賠償の責任も出てきます。顧客やクライアントの信用を保つためにも、不正アクセスによる情報漏洩を防ぐことが大切です。

2. データの改ざん

不正アクセスでは、データ改ざんの恐れがあります。不正アクセスを許すと、犯人はデータの書き換えが可能なので、情報を改ざんされたり、削除されたりする場合があります。他にもデータを暗号化して、解除する代わりに金銭的な要求をされる「ランサムウェア」の被害にも注意すべきです。

ランサムウェアの被害に遭うと、身代金だけでなく、データの復旧や専門家への相談など、金銭や時間において多大な損失を受けることもあります。無駄な支出を避けるためにも、不正アクセスを許さない対策が必要です。

3. 攻撃者の一員になる可能性

自社で不正アクセスを受けた場合、取引先や顧客に悪影響を与えることがあります。つまり無意識にサイバー攻撃者の一員になる可能性があるということです。たとえば侵入者が不正アクセスしたパソコンを経由して、別のパソコンやサーバーに攻撃する事例などが見られます。

自社の不正アクセスをきっかけに、サイバー攻撃の踏み台にされて、取引先や顧客に被害を広げてしまうこともあります。これらは自社の信頼性にも繋がることなので、他社に迷惑をかけないためにも、不正アクセスを防ぐことが大切です。

不正アクセスの対策なら ibisStorage

本記事では、不正アクセスの対策法や不正アクセスに遭った際の対処法などをご紹介しました。不正アクセスの対策には、クラウドストレージの利用がおすすめです。不正アクセスを許すと、データ改ざんやデータ削除のリスクがあります。

しかしクラウドストレージを利用することで、データのバックアップや復旧が簡単になります。結果的に自社でサーバーを用意するよりも被害を抑えることが可能です。なおクラウドストレージを導入するなら、ibisStorage(アイビスストレージ)がおすすめです。

ibisStorageでは、端末認証や高度なファイル保護や柔軟なアクセス権限のコントロールなど強固なセキュリティによって外部の攻撃からデータを守ります。

さらに柔軟なアクセス管理機能によって、操作の工数も削減しているため、初心者の方でも直感的な操作が可能です。そのため不正アクセスの対策には、ibisStorage の利用が最もおすすめです。

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