NASにスマホからアクセスする方法と注意点について

「NASにはスマホからアクセスできるの?」

「ファイルをスマホからアクセスできるようにするためには何がいい?」

パソコンなどのデータを共有してスマホからもアクセスできるように設定したいという方は多いと思います。スマホでのファイル共有は、NASを使った方がいいのでしょうか。

この記事では、共有データにスマホからアクセスする方法について解説しています。この記事を読むとNASやファイルサーバー、クラウドストレージなどの選択肢の中で、何がいいのかを知ることができます。

NASとは

NASとは、社内や家庭内のネットワークに接続できるストレージ(HDDやSSD)のことです。複数の端末からWi-Fiなどのネットワーク経由で各種データを共有できるHDD(ハードディスク)です。以下では、次のような項目について詳しく解説します。

  • NASの仕組みはどうなっているのか
  • NASとファイルサーバーとの違いは何なのか

NASについて詳しくない人でも分かりやすいように説明していますので、参考にしてください。

NASの仕組み

NASは、ネットワーク上でファイルを共有できる仕組みになっています。NASは、外付けHDDをネットワークに接続して、データ共有などが簡単にできるようにした機器です。単なる外付けHDDと違って、LANケーブル・ルーター経由で複数の端末からデータにアクセスできるのが特徴です。

1. NASのハードウェア面の仕組み

NASはパソコンと違って、キーボードやディスプレイなしで動く仕組みです。記憶媒体(HDDやSSD)とCPUが搭載されており、データの処理や保存・共有を、NAS単体でできます。ネットワークに接続するためにLANケーブルのポートがついているのも特徴です。

2. NASのソフトウェア面の仕組み

NASに搭載されているソフトウェアは、NAS専用のOSとなっています。OSとは、WindowsやmacOSのような、機器を操作するためのソフトのことです。OSの他に、ファイル共有や権限管理などのためのソフトも入っています。

ファイルサーバーとの違い

NASとファイルサーバーとの違いは、データ共有に特化しているのかどうかという点にあります。ファイルサーバーは、Windows Serverが利用されることが多く、設定項目が多く高い知識や技術が必要になります。

NASは、ネットワーク上でファイルを保存したり共有したりするデバイスのことです。できるだけ設定項目等を減らし、個人や中小企業でも導入できるようにしたものです。

一般的に使われているパソコンに、ソフトをインストールしてネットワーク経由でファイル共有ができるようにすると、そのパソコンをファイルサーバーにすることもできます。NASはデータ共有に特化していますが、ファイルサーバーは高度なセキュリティ設定などが可能で共有以外の機能も充実しています。

NASは機能が共有に限定されていますが、ファイルサーバーは広範で高度な設定が可能です。

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NASはスマホからアクセスすることはできる?

NASはスマホからアクセス可能なのでしょうか。以下では、次のような項目について解説します。

  1. NASはスマホからアクセスすることができる
  2. NASにスマホからアクセスするための方法
  3. NASに外出先からアクセスするための方法
  4. NASにスマホからアクセスする場合の注意点

NASにスマホから接続したい人は、ぜひ一読してください。

1. NASはスマホからアクセスすることができる

NASで共有されているデータには、スマホからでもアクセスできます。具体的には、Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefox、Safariなどのウェブブラウザからシステムにログインしてアクセスする方法と、専用アプリをインストールしてログインしアクセスする方法の2種類があります。

パソコンのみならず、スマートフォン(AndroidやiOS)などからでもログインできますから、パソコンに詳しくない方でも写真や動画にアクセスできるのがNASの魅力だと言えるでしょう。

もちろんスマホだけでなくタブレットなどからもアクセス可能です。保存されたデータを閲覧するだけでなく、スマホからのデータのアップロード・保存もできます。

2. NASにスマホからアクセスする方法

具体的にNASにAndroidやiPhoneなどのスマホからアクセスする方法・手順を紹介します。アプリを利用する場合とファイル機能を使う場合などがあります。アプリを使う場合、ファイル管理アプリを使えばNASにアクセス可能です。

NASに接続できるアプリとしては、Andoirdであれば「X-plore File Manager」「Qfile」などが便利です。以下で、Qfileでのアクセス手順を簡単に紹介します。

  1. Qfileを開く
  2. ホスト/IPやNASのユーザー名・パスワードを入力する
  3. ログインし、ファイルを閲覧・操作する

アプリを利用せず、ファイル機能を使う場合には以下のような手順です。

  1. 「ファイル」アプリを開く
  2. 「サーバーへ接続」を選び、表示されたリストから使いたいNASを選ぶ
  3. NASのIPアドレス・パスワードなどを入力する

スマホのOSが古い場合、ファイル機能でNASにアクセスできないこともあります。その場合は、NASメーカーのアプリを利用しましょう。

3. NASに外出先からアクセスする方法

NASに外出先からスマホでアクセスするための方法について解説します。基本的にNASには外出先からアクセスすることはできません。NASは職場内や家庭内のネットワーク上から利用することが想定されているからです。

しかし、最近のNASには、リモートアクセスといってインターネット経由で外からアクセスできる機能がついています。この機能が搭載されているNASですと、外出先からでもスマホで簡単にアクセスできます。

リモートアクセスするためには、各NASごとの専用アプリを利用する方法と、他のファイル管理アプリを利用する方法があります。先ほど紹介したQfileでリモートアクセスする場合には、Qfileの設定を変更しなければなりません。

Qfileを開いて「設定」から「QIDの管理」を表示させ「myQNAPcloudアカウント」を作成し登録すると外出先からNASにアクセスできるようになります。

4. NASにスマホからアクセスする際の注意点

NASにスマホからアクセスする場合の注意点として、セキュリティ面でのリスクが高いという点が挙げられます。特に外出先からリモートアクセスをしていると、セキュリティに穴が開いてしまいウイルス感染や不正アクセスなどのリスクが上がります。

スマホからアクセスしても安心できるように、2段階認証を導入したり、アクセス権・アクセス許可に制限をかけたりするようにしましょう。アクセスのための権限をしっかり管理できていない場合、誰でもNAS内の機密情報に不正アクセスできてしまいます。

最近の新しいNASだとセキュリティ対策のための設定ができるようになっています。スマホからもアクセスすることを想定している場合、セキュリティ機能が搭載されている機種を選ぶようにしましょう。

スマホからアクセスするならクラウドストレージ

データを共有してスマホからアクセスしたい場合、クラウドストレージがおすすめです。以下では、クラウドストレージについて次の項目を詳しく解説します。

  • クラウドストレージとは何なのか
  • ファイルサーバーとクラウドストレージの違いは
  • クラウドストレージを利用するメリットは
  • サービスによってはスマホからもアクセス可能

クラウドストレージについて詳しく知り、スマホからでも安全にデータにアクセスしましょう。

クラウドストレージとは

クラウドストレージとは、インターネット上に各種のデータを保管して、どこからでも様々な端末からアクセスできるようにするサービスのことです。クラウドストレージは、データ共有機能があるため、URLを共有するだけでファイルを共有することができます。

クラウドストレージでは、データを保管するサーバーはサービス提供側(運営側)のデーターセンターなどにあります。

サービス利用者は、このサーバーにアクセスし、ファイルを保存可能です。システムの構築や運用、データの管理やバックアップ、セキュリティ対策などは、利用者側ではなくサービスを提供する会社が行います。

最近では、ビジネス・企業向けに特化したサービス・プランも増えてきています。ビジネス目的でクラウドストレージを契約するのであれば、ビジネス利用のサービスを利用することをおすすめします。

ファイルサーバーとの違い

クラウドストレージとファイルサーバーはどのように違うのでしょうか。様々な違いがあるので、以下の表にまとめました。

クラウドストレージ ファイルサーバー
ファイルの保管場所 インターネット上
(業者のサーバー)
社内のサーバー
どこからアクセス可能か どこでも可能 基本的に社内
容量 プラン変更で増設可 HDDを追加して増設
運用や管理 業者 自社
コスト 比較的安い傾向がある 高い
導入時に高額の費用

クラウドストレージとファイルサーバーの最大の違いは、ファイルを格納する場所がインターネット上なのか会社内なのかという点にあります。ファイルサーバーは会社内に設備がありますので、自社で運用・保守管理をしなければなりません。このため、専門知識を持つ担当社員をつける必要があります。

ファイルサーバーはランニングコストがかからないと思われがちですが、運用のために人件費などがかかるということを忘れてはなりません。

クラウドストレージのメリット

NASと比べたときのクラウドストレージのメリットには、以下のようなものがあります。

リモートアクセス可能

クラウドストレージは、特殊な設定をしなくても外出先からデータに簡単にアクセスできます。NASもリモートアクセスが設定可能ですが、自分で設定をしなければなりません。その際にセキュリティに気をつける必要があります。

ランニングコストや保守人員の削減が可能

クラウドストレージですと、セキュリティ対策や保守管理を自分でしなくて済みますから、ランニングコストと人員を削減できます。NASの場合、ITに詳しい人がいないと管理を外部委託したり社員教育をしたりしなければならず、コストがかかってしまいます。

社外での業務、連携が捗る

クラウドストレージを導入すると、会社の外でのデータ共有・編集が可能となり、リモートワークの社員や外部の担当者とスムーズにやり取りできるようになります。

バックアップに使える

クラウドストレージは、データのバックアップにも利用できます。管理がしっかりしているところでしたら、災害などのときにもデータが消える心配はなく、故障のリスクを考える必要もありません。

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クラウドストレージによってはスマホからアクセス可能

クラウドストレージは、サービスの種類によっても異なりますが、基本的にはスマホやタブレットからでもアクセスできます。クラウドストレージは、インターネット経由でどこからでもデータ共有・編集ができるサービスですから、スマホからアクセスできるのが標準機能となっています。

スマホからクラウドストレージにアクセスする際には、それぞれのサービスが提供しているアプリを使用するパターンが多いです。ウェブブラウザ上からもアクセスできますが、アプリを使った方が簡単でしょう。

スマホの中の写真や動画ファイルを、クラウドストレージ上にアップロードすることで、スマホの容量を確保・節約できますし、誰にでも共有できます。スマホのデータを共有したい場合には、クラウドストレージが一番便利だと言えます。

無料プランを提供しているサービスもありますから、まずは試してみるのもいいかもしれません。

ibisStorageならスマホからアクセスが可能

クラウドストレージの ibisStorage (アイビスストレージ) は、スマホから保管しているデータにアクセス可能です。スマホからアクセスするためのモバイル対応アプリもリリースしていますので、誰でも簡単に共有データにアクセスできます。

iPhone, iPadならAppStoreを開いて「アイビスストレージ」で検索、AndroidならPlayStoreを開いて「アイビスストレージ」で検索で、アプリがインストールできます。

ネット上でのデータ共有というとどうしてもセキュリティ面が心配になりますが、ibisStorage では万全のセキュリティ対策がなされています。ビジネスプランですと、監査ログによって不正アクセスの防止もでき、端末認証によってアクセス管理も可能です。

ibisStorage には、無料のフリープランや、30日の無料トライアルもあるのでクラウドストレージを試してみたい方にもおすすめです。

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