テレワークの導入や推進には、場所を問わずに業務を行える環境構築が不可欠です。
その中核を担うのが、インターネット経由で手軽に利用できるクラウドサービスです。
この記事では、テレワークにクラウドサービスがなぜ必要なのか、そのメリットや注意点、さらには目的別のおすすめサービスまでを網羅的に解説します。
自社に最適なサービスを選び、生産性の高いテレワーク環境を実現するための参考にしてください。
目次
テレワークにクラウドサービスの活用が不可欠な理由
コロナ禍をきっかけにテレワークが急速に普及しましたが、多くの企業で課題となったのが、オフィス外での業務環境の整備でした。
社内サーバーにしかデータがない、特定のPCでしか作業ができないといった状況では、円滑なテレワークは実現できません。
業務に必要なデータやツールをクラウド化することで、従業員は自宅や外出先からでもオフィスと同じように業務を遂行できるようになり、柔軟な働き方を支える基盤が整います。
場所を問わない柔軟な働き方を実現するため
クラウドサービスは、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスからアクセスできます。
これにより、従業員はオフィスに出社することなく、自宅やサテライトオフィスといった場所でも業務に必要な情報やツールを利用可能です。
通勤時間の削減や育児・介護との両立など、従業員のワークライフバランス向上に貢献し、多様な働き方をサポートする環境が実現します。
情報共有をスムーズに行い生産性を向上させるため
テレワークでは従業員が離れた場所で働くため、円滑な情報共有が生産性を維持する上で重要になります。
クラウドサービスを活用すれば、チャットツールでのリアルタイムな連絡や、クラウドストレージ上でのファイル同時編集が可能です。
これにより、メールの往復やファイルのバージョン管理といった手間が削減され、チーム全体のコミュニケーションが活性化し、業務効率の向上につながります。
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テレワークにクラウドを導入する5つのメリット
テレワークの基盤としてクラウドを導入することには、多くのメリットが存在します。
自社でサーバーを構築・運用するオンプレミス型と比較して、コストや管理の手間を大幅に削減できる点が大きな特徴です。
また、セキュリティの確保や事業継続性の向上にも寄与し、企業の競争力を高める上で重要な役割を果たします。
初期費用を抑えてスピーディーに導入できる
自社でサーバーやネットワーク機器を購入してシステムを構築するオンプレミス型の場合、多額の初期投資と構築期間が必要です。
一方、クラウドサービスはサービス提供事業者が用意した環境を利用するため、サーバーなどの購入費用はかかりません。
多くは月額料金制で、アカウント登録後すぐに利用を開始できるため、初期費用を大幅に抑えながらスピーディーにテレワーク環境を整備できます。
サーバーの運用や保守管理の手間が不要になる
オンプレミスでサーバーを運用する場合、ハードウェアの管理、OSやソフトウェアのアップデート、セキュリティパッチの適用、障害発生時の対応など、専門知識を持つ担当者による継続的な保守管理が不可欠です。
クラウドサービスでは、これらの運用・保守はすべてサービス提供事業者が行います。
企業はサーバー管理の負担から解放され、情報システム部門の担当者をより戦略的な業務に集中させることが可能です。
どこからでも安全にデータへアクセスできる
クラウドサービスを利用すれば、従業員はオフィス外からでも社内データや業務システムにアクセスできます。
多くの法人向けサービスでは、通信の暗号化、端末認証、多要素認証、アクセスログの監視といった高度なセキュリティ機能が提供されています。
特にテレワークの場合は、接続元IP制限がかけられない場合が多いため、端末認証があるサービスがよいでしょう。
これらの機能を適切に設定することで、情報漏洩のリスクを低減し、どこからでも安全に業務を行える環境を構築できます。
災害時でも事業を継続しやすくなる(BCP対策)
データは、自然災害などへの対策が施された堅牢なデータセンターで管理されています。
そのため、地震や水害などで自社のオフィスが被災した場合でも、データが消失するリスクを最小限に抑えられます。
インターネット環境さえ復旧すれば、従業員は別の場所から業務を再開できるため、事業継続計画(BCP)の観点からもクラウドの活用は非常に有効です。
サービスによっては東京のデータセンターと大阪のデーターセンターの2重化をしており、東京で大規模災害が起きても大阪で復旧できるということもあります。
利用状況に合わせて柔軟にプランを変更できる
クラウドサービスの多くは、利用するユーザー数やデータ容量に応じて料金プランが設定されています。
企業の成長や事業規模の変動に合わせて、必要な分だけリソースを追加したり、不要な分を削減したりすることが容易です。
例えば、プロジェクトの繁忙期に一時的にユーザーを追加したり、データ量が増えた際に10GB単位でストレージを追加したりと、コストを最適化しながら柔軟に運用できます。
クラウド導入前に知っておきたい注意点
クラウドサービスはテレワークに多くのメリットをもたらしますが、導入前にはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。
特に、自社で直接管理できない部分があるからこそ生じるリスクについては、事前に対策を検討しておくことが重要です。
利便性とリスクのバランスを考慮し、適切な運用体制を整えましょう。
情報漏洩を防ぐセキュリティ対策が必要になる
インターネット経由で社外からデータにアクセスできる利便性の裏返しとして、不正アクセスや情報漏洩のリスクは常に存在します。
サービス提供事業者が提供するセキュリティ機能に頼るだけでなく、企業側でも対策を講じる必要があります。
推測されにくい複雑なパスワードの設定や、端末認証や二要素認証、従業員へのセキュリティ教育などを徹底し、組織全体で情報資産を守る意識を高めることが求められます。
IDとパスワードが漏洩しただけで侵入されるようではセキュリティレベルが低いので、最低限二要素認証は必要です。また個人端末の利用不可をするために端末認証があるサービスをおすすめします。
サービス障害やメンテナンスの影響を受ける可能性がある
クラウドサービスはサービス提供事業者のサーバー上で稼働しているため、事業者側でシステム障害や緊急メンテナンスが発生した場合、一時的にサービスを利用できなくなる可能性があります。
自社ではコントロールできない領域であるため、重要な業務が停止するリスクを想定しなければなりません。
クラウドサービスによっては東京データーセンターと大阪データーセンターで2重化して大地震など大規模災害でも復旧できる体制になっているサービスもあります。また、障害発生時の対応手順を事前に決めたりしておくなどの対策が考えられます。

【目的別】テレワークを効率化するおすすめクラウドサービス
テレワークを円滑に進めるためには、目的に応じて適切なクラウドサービスを組み合わせて活用することが効果的です。
情報共有、コミュニケーション、勤怠管理など、テレワークで課題となりやすい業務を効率化するための代表的なサービスを目的別に紹介します。
自社の課題と照らし合わせながら、必要なサービスを検討しましょう。
ファイル共有や共同編集を効率化する「クラウドストレージ」
クラウドストレージは、インターネット上にファイルやデータを保管し、どこからでもアクセスや共有ができるサービスです。
複数のメンバーで同時に資料を編集したり、ファイルのバージョンを自動で管理したりする機能があり、テレワークでの共同作業を円滑に進めます。
代表的なサービスには「Google Drive」や「Dropbox」があり、Microsoft 365に含まれる「OneDrive for Business」も多くの企業で利用されています。
また国産ではPPAP対策、BCP対策のされているibisStorage(アイビスストレージ)がおすすめです。
リアルタイムな意思疎通を促す「ビジネスチャット」
メールよりも迅速で手軽なコミュニケーションを実現するツールです。
テキストメッセージのやり取りだけでなく、ファイル共有やビデオ通話機能も備わっていることが多く、テレワークで希薄になりがちな従業員間の連携をサポートします。
プロジェクトや話題ごとにグループを作成できるため、情報が整理されやすく、過去のやり取りの確認も容易です。
「Slack」や「Microsoft Teams」などが広く利用されています。
どこからでも会議に参加できる「Web会議システム」
インターネットを介して、映像と音声で遠隔地の相手とコミュニケーションが取れるシステムです。
移動時間やコストを削減できるだけでなく、画面共有機能を使えば資料を映しながら円滑な意思決定ができます。
近年のシステムはHD画質やノイズキャンセリング機能の向上が著しく、対面に近い環境を実現します。
次世代のAIによる議事録作成機能を搭載したサービスも登場しています。
従業員の労働状況を正確に把握する「勤怠管理システム」
テレワークでは従業員の働きぶりが見えにくく、労働時間の管理が課題となります。
クラウド型の勤怠管理システムを導入すれば、従業員はPCやスマートフォンから簡単に出退勤時刻を打刻できます。
PCのログオン・オフ時間と連携して客観的な労働時間を記録する機能もあり、長時間労働の正や適切な労務管理に役立ちます。
法改正にも自動で対応するため、管理部門の負担も軽減されます。
タスクの進捗状況を可視化する「プロジェクト管理ツール」
チームで進めるプロジェクトにおいて、「誰が」「何を」「いつまでに行うか」というタスク情報を一元管理し、進捗状況を可視化するツールです。
各メンバーのタスクの状況や負荷が明確になるため、テレワーク環境でも業務の抜け漏れや遅延を防ぎ、計画的なプロジェクト進行を支援します。
タスク同士の依存関係を設定したり、ガントチャートで全体のスケジュールを把握したりする機能も備わっています。
失敗しない!クラウドサービスの選び方3つのポイント
世の中には多種多様なクラウドサービスが存在するため、自社に最適なものを選ぶのは簡単ではありません。
導入してから「機能が足りなかった」「使いにくくて定着しない」といった失敗を避けるためには、選定段階でいくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
主に機能、セキュリティ、操作性の3種類に大別されるポイントを確認しましょう。
自社の課題を解決できる機能が揃っているか
クラウドサービスを導入する際は、まず「何のために導入するのか」という目的を明確にすることが重要です。
「ファイル共有を円滑にしたい」「勤怠管理を効率化したい」といった自社の課題を洗い出し、その解決に必要な機能が備わっているかを基準にサービスを選定します。
多機能なサービスが必ずしも最適とは限りません。
自社の業務フローに合っており、過不足のない機能を備えたサービスを選ぶことが、導入後の定着と費用対効果の最大化につながります。
セキュリティ対策は信頼できるレベルか
企業の重要な情報をクラウド上に預ける以上、セキュリティレベルの確認は不可欠です。
サービス選定時には、通信やデータの暗号化、不正侵入検知システム(IDS/IPS)の有無、国内外のセキュリティ認証(ISO/IEC27001など)の取得状況などを確認しましょう。
また、二段階認証やIPアドレスによるアクセス制限など、利用者側で設定できるセキュリティ機能が充実しているかも重要な選定ポイントです。
誰でも直感的に使える操作性か
高機能なサービスであっても、操作が複雑で分かりにくいと社内に浸透せず、一部の従業員しか使わないという状況に陥りがちです。
特にITツールに不慣れな従業員がいる場合は、マニュアルを見なくても直感的に操作できるシンプルなインターフェースであることが重要です。
多くのサービスでは無料トライアル期間が設けられているため、本格導入の前に複数の担当者で実際に操作性を試し、誰にとっても使いやすいかどうかを評価することをおすすめします。
テレワークへのクラウド導入を成功させる4ステップ
クラウドサービスの導入を成功させるには、計画的なアプローチが不可欠です。
単にツールを導入するだけでは、期待した効果が得られない可能性があります。
目的の明確化から、サービスの選定、社内ルールの整備、そして段階的な導入と検証という4つのステップを踏むことで、スムーズな導入と社内への定着を促進できます。
ステップ1:導入目的と利用範囲を明確にする
最初に、「なぜクラウドサービスを導入するのか」という目的を具体的に定義します。
例えば、「ペーパーレス化を進めて印刷コストを削減する」「情報共有のスピードを上げて生産性を10%向上させる」など、具体的な目標を設定することが重要です。
同時に、どの部署の、どの業務で利用するのか、利用者の範囲を明確にすることで、必要な機能やライセンス数を正確に把握でき、後のサービス選定がスムーズに進みます。
ステップ2:課題解決に最適なサービスを選定する
ステップ1で明確にした導入目的と要件に基づき、複数のクラウドサービスを比較検討します。
機能、料金、セキュリティ、サポート体制などを多角的に評価し、自社の課題解決に最も貢献するサービスを絞り込みます。
無料トライアルを活用して、実際の使用感を確かめることも重要です。
複数の候補をリストアップし、それぞれの長所・短所を整理した上で、最終的な導入サービスを決定します。
ステップ3:情報セキュリティに関する社内ルールを整備する
クラウドサービスを安全に利用するためには、技術的な対策と同時に、運用ルールの整備が不可欠です。
例えば、アクセス権限の管理方法、私物端末の利用可否、パスワードの強度に関するポリシー、データの持ち出しに関する規定などを明確に定めます。
私物端末を禁止にする場合は、端末認証機能があるサービスにする必要があります。
これらのルールを策定し、導入前に従業員へ周知徹底することで、セキュリティインシデントのリスクを低減し、全社で統一された安全な利用環境を構築します。
ステップ4:スモールスタートで導入し効果を検証する
最初から全社一斉に導入するのではなく、まずは特定の部署やチームに限定して試験的に導入する「スモールスタート」が有効です。
小規模な範囲で運用を開始することで、予期せぬトラブルや課題を早期に発見し、対処法を検討できます。
また、試験導入で得られた効果(業務効率の改善度など)や利用者からのフィードバックを基に、本格導入に向けた運用方法の改善や、全社展開時のマニュアル作成に活かすことが可能です。
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テレワークのクラウドに関するよくある質問
テレワークのためのクラウドサービス導入を検討する中で、多くの企業担当者が抱える共通の疑問があります。
ここでは、クラウドとオンプレミスの違い、費用の目安、そしてセキュリティ上の注意点といった、特によくある質問とその回答を簡潔にまとめました。
Q. クラウドとオンプレミスの具体的な違いは何ですか?
サーバーの所有形態が最大の違いです。
クラウドは事業者が管理するサーバーをインターネット経由で利用する形態で、オンプレミスは自社でサーバーを購入し、社内に設置して運用します。
そのため、初期費用、管理の手間、拡張性に大きな差が生まれます。
Q. 導入にかかる費用や月額料金の目安はありますか?
サービスの種類やプラン、利用人数によって費用は大きく変動します。
無料プランから利用できるものもあれば、1ユーザーあたり月額数千円の高機能なサービスまで様々です。
多くは初期費用が不要か低額で、利用した分だけ支払う月額課金制が一般的です。
Q. セキュリティ面で特に注意すべきことは何ですか?
不正アクセスとそれに伴う情報漏洩のリスク対策が最も重要です。
サービス側が提供する端末認証や二段階認証やIPアドレス制限といった機能を最大限活用し、アクセス管理を徹底してください。
加えて、従業員への定期的なセキュリティ教育も欠かせません。
まとめ
テレワークを円滑かつ安全に実施する上で、クラウドサービスの活用は不可欠な要素です。
クラウドを導入することで、初期費用を抑えつつ迅速に環境を構築でき、サーバー管理の負担からも解放されます。
また、場所を問わない柔軟な働き方を実現し、事業継続性の向上にも貢献します。
自社の課題を明確にし、機能、セキュリティ、操作性の観点から最適なサービスを選定・導入することで、テレワークにおける生産性向上と業務効率化が実現できます。
クラウドストレージならibisStorage
テレワークにおけるファイル共有の課題を解決するなら、純国産のクラウドストレージであるibisStorage(アイビスストレージ)が最適です。直感的に操作できるインターフェースを採用しているため、ITツールに不慣れな従業員でも迷うことなく導入当日からスムーズに利用を開始できます。
最大の特徴は、高度なセキュリティと国内サーバーによる安心感です。端末認証、二要素認証に対応し、ファイルの暗号化や詳細なアクセス権限設定、操作ログの取得といった法人に不可欠な機能を標準装備しており、社外からのアクセスも安全に行えます。
共有リンク機能を使えば、大容量データもメールに添付することなく安全に送受信可能です。場所を選ばずセキュアに情報を共有できる環境が、チームの生産性を引き上げます。











