NASのバックアップ法と必要性について解説

「NASにバックアップは必要かな?」

「NASのバックアップにおすすめの保存先は何だろう?」

社内のデータ保存にNASを利用している方で、上記のような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。NASに限らず、会社の重要なデータを守るために、バックアップは重要です。バックアップをしていないと、会社の機密データを失うリスクが高まります。

この記事では、「NASのバックアップ法と必要性」について解説します。バックアップの種類や、主なバックアップ先も紹介するので、NASを利用している方はぜひ参考にしてください。

NASのバックアップが重要な理由

ここでは、NASのバックアップが重要な理由について解説します。NASのバックアップが重要な理由は以下の通りです。

  1. データが消えるのを避けるため
  2. トラブルが生じた際の原因を把握するため

1. データが消えるのを避けるため

NASのバックアップによって、データが消えるのを避けることができます。データが消えるのは、災害やサイバー攻撃・故障など、突発的な原因がほとんどで、どれだけ注意していても全てを防ぐことはできません。データが消えると、以下のような事象が起こるリスクがあります。

  • 機密データが消えることによる業務停止
  • 顧客データが消えることによる顧客離れ
  • ビッグデータが消えることによる競争力の低下
  • コンプライアンス違反

このように、データが消えることによる会社への影響は計り知れません。しかし、バックアップをしておけば、万が一データが消えても復元が可能なため、リスクの回避につながります。バックアップには、対象ファイルや方法が異なる3つの種類がありますが、後ほど詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

2. トラブルが生じた際の原因を把握するため

NASのバックアップは、トラブルが生じた際の原因の把握にも有効です。 会社のデータにトラブルが発生しても、バックアップデータがあればトラブルが起きた日時や原因を特定しやすくなります。また、原因をはっきりさせることで、再発防止にもつながります。そのため、NASの定期的なバックアップを心掛けましょう。

NASをバックアップする際の注意点

前の項で、NASのバックアップが重要な理由を解説しました。会社の重要なデータを守るために、バックアップが重要であることがわかったのではないでしょうか。次に、NASをバックアップする際の注意点を2つ解説します。

  1. 時間に余裕をもってバックアップをおこなう
  2. バックアップ先の保管場所

1. 時間に余裕をもってバックアップをおこなう

NASのバックアップは、時間に余裕をもって行いましょう。データが多い場合、バックアップに時間がかかることがあります。バックアップ中は、対象のデータは使用できなくなるため、タイミングにも気を付けなければなりません。

そのため、繁忙期などデータアクセスの頻度が高い時期や他の業務に余裕がない時などに、重要なデータや大量のデータをバックアップするのは避けた方がよいでしょう。

2. バックアップ先の保管場所

NASのデータのバックアップ先の保管場所にも注意しましょう。せっかくNASのデータをバックアップしても、自然災害や機器の紛失によって、バックアップしたデータが消えることがあります。

また、誰にでも手が届く場所に保管してしまうと、盗難のリスクが高まります。そのため、故障を防ぐために清潔な場所、盗難を防ぐためにセキュリティ対策が万全な場所、など重要なデータを守る工夫が必要です。

後ほど詳しく解説しますが、NASのバックアップ先の1つに、クラウドストレージがあります。クラウドストレージとは、データを管理するためにオンライン上に作られたサーバーです。クラウドストレージであれば、オンライン上にデータをバックアップできるため、保管場所や自然災害・盗難などに気を遣う必要がありません。

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バックアップの種類

NASには、対象ファイルやバックアップ方法の異なる3つの種類があります。ここでは、3種類のバックアップについて、詳しく解説します。

  1. イメージバックアップ
  2. ファイルバックアップ
  3. レプリケーション

1. イメージバックアップ

イメージバックアップは、OSやアプリケーション・ファイルまで全てをコピーする方法です。全てのデータをバックアップできるため、トラブルによってデータが消えた場合でも、バックアップした時点までは全て復元することができます。

しかし、全てのデータをバックアップするための十分な空き容量が必要であったり、バックアップに時間がかかったりすることがある点には注意が必要です。

2. ファイルバックアップ

ファイルバックアップは、特定のデータのみをコピーする方法です。ファイルごとのバックアップとなるため、変更や追加があった分などデータを自由に選択できます。

また、バックアップに必要な空き容量や時間も指定したファイルのみなので少なく済みます。特に前回のバックアップから追加または変更のあったファイルのみバックアップすればバックアップ時間も短縮できます。

すべてのファイルをバックアップしてあればファイル自体は復元できます。しかしイメージバックアップとはことなりシステムの設定等はバックアップされないため別途システム設定はする必要があります。

3. レプリケーション

レプリケーションは、NASのデータが編集・追加された際に、自動でバックアップする方法です。リアルタイムでバックアップが行われるため、常に最新の状態でデータを保存できます。万が一のトラブルでNASのデータが全て消えても、被害を最小限に抑えることが可能です。

ただしレプリケーションは機器の故障等には有効でも誤ってデータを上書き保存してしまった場合や、誤って削除してしまった場合、ウィルスに感染してしまった場合等は、レプリカ側も一緒にその変更が適用されてしまうので別途バックアップは必要になります。

NASの主なバックアップ先

前の項では、NASの3種類のバックアップ方法について解説しました。ここでは、NASのバックアップにおける代表的な保存先を3つ紹介します。メリットやデメリットを含めて解説するので、ぜひ参考にしてください。

  1. 外付けHDD
  2. NAS
  3. クラウドストレージ

1. 外付けHDD

NASのバックアップ先の1つが外付けHDDです。外付けHDDとは、パソコンにUSBケーブルなどで接続してデータを保存する記録媒体です。NASのデータをHDDにコピーすることで、簡単にバックアップすることができます。

しかし、USBケーブルでの接続が必要であるため、設置場所は制限されてしまいます。また、HDDの寿命が数年程度で、データが破損するリスクがある点にも注意が必要です。

2. NAS

他のNASをバックアップの保存先にすることもできます。外付けHDDと同様に、NASのデータを他のNASにコピーすることでバックアップできます。2つのNASは同一のネットワーク上での接続が可能です。そのため、増設さえすればすぐにバックアップできるというメリットがあります。

しかし、同一のネットワーク上にバックアップ先があるということは、自然災害などのリスクに対応できないということでもあります。また外付けHDD同様、寿命が数年であるため、定期的な交換が必要である点にも注意しましょう。

3. クラウドストレージ

NASのバックアップ先として一番おすすめなのが、クラウドストレージです。前述した通り、クラウドストレージは、データを管理するためにオンライン上に作られたサーバーです。近年急速に拡大しているサービスで、2020年時点で約7割の企業が利用しています。

クラウドストレージはバックアップ先がオンライン上になるため、自然災害や盗難のリスクを最低限に抑えることができます。クラウドストレージ側でのバックアップはサービス事業者がリアルタイムで何重にも行っているため、データの消失リスクがほとんどありません。

また、クラウドストレージにはサービス事業者独自の幅広いオプションがあります。例えば、「端末認証」や「アクセス権限」などは、サーバー攻撃や不正アクセスへの対策に効果的です。

※ 参照:令和3年 情報通信白書|企業におけるクラウドサービスの利用動向

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クラウドストレージにバックアップするメリット

前の項で、NASのバックアップ先はクラウドストレージが一番おすすめであると紹介しました。ここでは、クラウドストレージにバックアップするメリットを解説します。

  • 安全性
  • コスト
  • 利便性

1. 安全性

クラウドストレージは安全面で多くのメリットを持っています。データ管理にとって大きな脅威となるサイバー攻撃は、2015年と比較して大幅に増加しています。こういった脅威もクラウドストレージであれば、高度なセキュリティ対策によるリスクの軽減が可能です。

また、クラウドストレージはオンライン上にサーバーがあるため、自然災害による物理的な破損の心配もありません。機能が充実している分料金が高くなることもありますが、会社にとって重要なデータを守るためにも、安全性の高いクラウドストレージを選ぶことが大切です。

※ 参照:令和5年 情報通信に関する現状報告の概要|サイバーセキュリティ上の脅威の増大

2. コスト

クラウドストレージは、外付けHDDやNASなどと比較して、コスト面でも大きなメリットをもたらします。クラウドストレージの大きな特徴の1つが、ストレージ容量の増減が容易、という点です。外付けHDDやNASはあらかじめ容量が決まっています。そのため、容量を増加したい場合は、新たにストレージを増設しなければなりません。

しかし、クラウドストレージであれば、ストレージ容量はプラン変更ですぐに対応できます。また、増加だけでなく減少も可能であるため、無駄なコストがかかりません。また、クラウドストレージのサーバー管理はサーバー事業者が行うため、専門のエンジニアを雇う人件費の削減にもつながります。

3. 利便性

クラウドストレージには、利便性においても大きなメリットがあります。クラウドストレージは、ネット環境さえ整っていれば場所や時間を問わずデータにアクセス可能です。これにより、自宅や取引先など社外での業務を容易にします。目的に応じて利用できるという点も、クラウドストレージの特徴の1つです。

例えば「端末認証」や「アクセス権限管理」などのオプションがあるサービスを選ぶことで、高度なセキュリティ対策が必要なテレワークなどにも対応できます。オプション機能はクラウドストレージのサービスによって大きく異なるため、無料のトライアル期間などを利用して、操作性を確認してみるのもおすすめです。

NASのバックアップは ibisStorage

この記事では、NASのバックアップについて詳しく解説しました。データの紛失やトラブル対策において、NASのバックアップは非常に重要な役割を果たします。バックアップが行われていないと、社内の機密データを失うリスクが高まります。

会社の重要なデータを守るためにも、クラウドストレージでのバックアップがおすすめです。

株式会社アイビスのクラウドストレージ ibisStorage (アイビスストレージ) は、ゼロトラストセキュリティで安全なデータ管理をサポートします。リアルタイムで3重のバックアップを行っているため、NASのバックアップ先にもおすすめです。

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