企業向けクラウドストレージの料金の考え方とは?相場や節約方法も解説

企業向けクラウドストレージはどの程度の料金がかかるものなのか、導入の際は気になるものでしょう。

そこまで多くの費用を割けない企業であれば、安い料金のクラウドストレージはどのようなサービスなのかもチェックしたいところです。

そこで今回は、企業向けクラウドストレージの料金の考え方や特徴を整理したうえで、相場や節約方法なども解説していきます。

クラウドストレージの料金体系について理解を深め、自社に合ったプラン・サービスを見つける際に役立ててください。

企業向けクラウドストレージの料金体系の種類

クラウドストレージを新たに取り入れる際は、具体的にいくら料金がかかるのか、事前に目安を把握しておくことが重要です。

特に企業向けクラウドストレージは、個人向けと比べるとやや料金が複雑なため、料金表を軽く見ただけではいくらかかるのかわからないという人は多いかもしれません。

企業向けクラウドストレージの料金体系について、チェックしたいポイントは次のとおりです。

  • 基本的な料金のかかり方は従量課金制のサブスク型

このように料金体系を事前に理解しておけば、契約した際の料金もより把握しやすくなるでしょう。

料金のかかり方について、重要なポイントをそれぞれ解説していきます。

基本的な料金のかかり方は従量課金制のサブスク型

現在提供されている多くのクラウドストレージは、利用した分だけ料金がかかる従量課金制のサブスク型です。

注意したいポイントは、サブスク型ではあるものの、毎月定額になるとは限らないというポイントです。

従量課金制の料金のかかり方については、以下2つのパターンが挙げられるでしょう。

  1. データ容量に対する従量課金制
  2. 人数に対する従量課金制

では、次の項目からそれぞれどのようなかたちで料金がかかるのかを見ていきます。

1. データ容量に対する従量課金制

従量課金制のサブスク型のクラウドストレージですが、何に対して従量課金制になるのかというと、主にデータ容量が挙げられます。

データ容量に対する従量課金制のクラウドストレージは、容量を使えば使うほど、高い金額がかかる仕組みです。

そのためデータ容量に対して多くの費用がかかるクラウドストレージは、たとえばあまりたくさんのファイルを保存しない企業であれば、安く利用できる可能性があります。

反対にたくさんの容量を使用し、頻繁にクラウドストレージでファイル共有を行う場合は、使うほど高い料金がかかる可能性があるため注意が必要です。

その際はデータ容量無制限で、人数に対して従量課金となるクラウドストレージのほうが料金的にお得に利用できる可能性があります。

2. 人数に対する従量課金制

データ容量に対する従量課金制のほかには、人数に対する従量課金制のサブスク型クラウドストレージもあります。

人数とは、契約中のクラウドストレージを使うユーザー数のことを指しています。

大企業の場合はたくさんの社員が自分のクラウドストレージのアカウントを持つため、ユーザー数は何十人・何百人もの規模で契約するパターンも珍しくありません。

人数に対する従量課金制の場合の使えるデータ容量については、人数に合わせて変動していくか、一定以上のラインからは無制限になっていく傾向もあります。

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企業向けクラウドストレージの料金の相場

企業向けクラウドストレージの利用を検討する際は、やはり料金相場が気になるところです。

おおむね伝えられる相場だと、企業向けクラウドストレージは、容量固定・ユーザー数無制限の場合、毎月5万円程度からが目安になるでしょう。ユーザー数課金の場合、毎月1,800円程度からが目安になるでしょう。

しかしこれはあくまで目安のため、基本的に料金は企業によってケースバイケースと言わざるを得ません。

相場があくまで目安でしかなく、ケースバイケースが基本であることの理由は、以下のとおりです。

  • 企業によってクラウドストレージの使用状況は異なるため
  • 利用するオプションや人数などによって料金は変わるため

容量固定の場合、毎月5万円程度、ユーザー数課金の場合は1,800円程度というのは目安として覚えておき、特に本格的にクラウドストレージの利用を考える場合は、それ以上の料金がかかる可能性を想定しておきましょう。

企業向けクラウドストレージの料金を確かめるには

企業向けクラウドストレージの料金を確かめる方法は、次のとおりです。

  • 法人向けプランの料金表をチェックする
  • 個別に問い合わせたり資料請求したりする

法人向けプランの料金表は、公式サイトに公開されている場合が多いため、まずはサイトで料金表をチェックしてみましょう。

そのうえで豊富にプランがある場合は、自社で想定する利用に近いプランを探し、料金の目安を考えてみてください。

また、プラン・サービスによっては、法人は個別に問い合わせが必要な場合もあります。

先ほども触れたとおり、企業のクラウドストレージの使い方はさまざまなため、個別に見積もり・打ち合わせが必要になることもあります。

料金の目安がわからないときは、企業向けの専用窓口から問い合わせ、見積もりを出してもらいましょう。

料金が安い企業向けクラウドストレージの特徴・傾向

ここで、企業向けクラウドストレージの特徴・傾向を整理してみましょう。

  • 容量が限定されている(50GB以下程度)
  • 利用できるユーザー数が少ない
  • セキュリティ関係の機能は最低限
  • テクニカルサポートは時間内のみ

料金の安いクラウドストレージは、高いクラウドストレージと比べると、やはり機能・サービスが限定的といえます。

セキュリティ関係の機能も最低限のため、より高度なセキュリティ機能を求める場合は、クラウドストレージの利用に関して予算をもう少し高く設定する必要があるでしょう。

とはいえ、料金が安いからといって、安いクラウドストレージは危険・使えないといえることは決してありません。

安いクラウドストレージにも最低限必要なセキュリティは搭載されているため、問題なく使うことは可能です。

容量やユーザー数も小規模とはいえ、中小企業にとっては、十分事足りるケースも多いです。

上記の特徴で満足のいく使い方ができそうなときは、料金の安いクラウドストレージからチェックしてみましょう。

料金が高い企業向けクラウドストレージの特徴・傾向

料金が安いクラウドストレージに対して、料金が高いクラウドストレージには、主に以下のような特徴・傾向が見られます。

  • 容量が大容量で、無制限の場合もある
  • 利用できるユーザー数が多い
  • セキュリティ関係の機能が充実しており、より安全性が高い
  • 24時間サポートがついてくる場合がある
  • 個別のカスタマイズ相談が可能

料金の高い企業向けクラウドストレージは、大容量だったり無制限だったりするため、多くのデータを保存する企業や大企業に適しています。

ユーザー数も多く、会社全体で一人ひとりがアカウントを持つようにできるくらいの規模のエンタープライズプランも、この料金が高い企業向けクラウドストレージに分類されるでしょう。

さらに、料金の高いクラウドストレージは、セキュリティ機能が豊富に搭載されていることも大きな特徴です。

そのため高い安全性を担保した状態で、重要なデータを保存できます。

ほかにも24時間サポートや個別のカスタマイズなど、料金の高いクラウドストレージは、金額が高くなればなるほど便利な機能が搭載されていきます。

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企業向けクラウドストレージの料金を節約する方法

クラウドストレージは、企業によってさまざまな使い方になるため、料金もさまざまといえます。

しかしながら、少しでも料金を安く抑えたいときは、以下のように料金を節約する方法を考えてみましょう。

  1. 料金重視でクラウドストレージを選ぶ
  2. 不要なデータを保存しない
  3. ユーザーを整理する

上記を意識してクラウドストレージの料金を抑えれば、経費削減につながります。

クラウドストレージの料金はサブスクとして継続的にかかる料金のため、クラウドストレージを運用する際は料金の節約・削減も検討してみてください。

詳細を以下から解説していきます。

1. 料金重視でクラウドストレージを選ぶ

クラウドストレージの料金を節約したいときは、まず料金の安さ重視で、自社に合ったサービス・プランを見つけましょう。

企業向け容量固定・ユーザー数無制限のクラウドストレージの相場は月額5万円程度ですが、そこまで大勢でクラウドストレージを使わないのであれば、わざわざ高いユーザー数無制限のクラウドストレージを選ぶ必要はないでしょう。

たとえば国産クラウドストレージibisStorage (アイビスストレージ) であれば1名あたり600円のプランも提供されています。

そのような安いプランを契約して利用すれば、数人程度のユーザー数の場合、クラウドストレージの料金は毎月数千円程度に収まるでしょう。

2. 不要なデータを保存しない

容量固定・ユーザー数無制限のクラウドストレージの料金を節約したいときは、不要なデータを保存したままにしないことが大切です。

本来不要なデータをそのままにしておく行為は、容量を圧迫していつしか上位プランへ移行せざるを得なくなります。

3. ユーザーを整理する

ユーザー数課金のクラウドストレージの料金を節約したいときは、ユーザーを整理することも効果的といえます。

ユーザー数課金のクラウドストレージはユーザー数が多くなれば料金も高くなるため、誰も使わないアカウントがある状態では、無駄に料金を支払い続ける原因になります。

不要なユーザーといえば、たとえば以下が挙げられます。

  • 退職者
  • 異動者

退職や異動によってクラウドストレージにログインすることがなくなったユーザーは、早めに削除しましょう。

使わないにもかかわらずユーザーや認証情報が残っていると、場合によっては悪用される可能性も否定できません。

社内で退職時ルール、異動時ルールを決めて正しく運用しましょう。また半年に1回棚卸しをすることも加えるとなおよいでしょう。

クラウドストレージの料金についてよくある質問

最後に、クラウドストレージの料金についてよくある質問を紹介していきます。

質問は次のとおりです。

  1. 安い料金のクラウドストレージは何が不便ですか?
  2. クラウドストレージに無料トライアルはありますか?

それぞれの回答をチェックしてみましょう。

1. 安い料金のクラウドストレージは何が不便ですか?

料金の安い容量固定・ユーザー数無制限のクラウドストレージは、容量が少ないことが多いため、大容量のファイルを保存した際はすぐに容量を圧迫してしまう可能性があります。

ほかには、利用できる機能やサポートも限定的なため、あまり多く使わない人向けのプランといえるでしょう。

2. クラウドストレージに無料トライアルはありますか?

クラウドストレージは、会社によって無料トライアルが設けられている場合があります。

高い料金のクラウドストレージの場合、最初から料金が発生してしまうことには抵抗を覚えやすいため、無料トライアルから試すのもおすすめです。

まとめ

クラウドストレージの料金体系は、一般的にはサブスク型が主流といえます。

したがってクラウドストレージを契約した際は、サブスク料金が毎月かかってくるため、予算管理に注意しましょう。

具体的な費用はデータ容量やユーザー数などで変わり、相場は容量固定・ユーザー数無制限の場合、月額5万円ほど、ユーザー数課金では1,800円ほどですが、あくまで目安のため基本的には利用状況によります。

クラウドストレージの利用を始める際は料金体系や相場について理解を深め、どの程度予算をかけられるかをもとに、自社に合ったサービスを見つけましょう。

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